肥満に伴う睡眠時無呼吸症候群の原因と改善メカニズム
肥満が睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因とは限りません。
しかし
太って睡眠中に呼吸が止まるようでしたら
肥満が睡眠時無呼吸症候群の大きな原因です。
さらに
体重の増加とともに呼吸の止まる頻度が上がったり
体重の増加とともにいびきが激しくなった場合
肥満が最大の要因であることは疑う余地はありません。
治療のためにCPAPをレンタルすることは大切です。
肥満が原因の睡眠時無呼吸症候群は
減量することはもっと大切です。
肥満が原因の睡眠時無呼吸症候群は体重増加に比例して
呼吸停止の頻度・いびきの程度が上がります。
なぜ肥満が睡眠時無呼吸症候群と合併しやすいか
なぜ減量する(やせる)と睡眠時無呼吸症候群が改善するか
睡眠時無呼吸症候群の肥満による発症原因は
物理的原因と機械的原因の2種類有ります。
物理的原因
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に咽頭部が閉塞することにより起こります。
肥満に伴い咽頭部への脂肪沈着
首周りの脂肪蓄積で咽頭部の気道が狭くなり呼吸が止まってしまいます。
機械的原因
呼吸のポンプ筋である横隔膜が内臓脂肪の蓄積により
可動範囲が狭くなり呼吸が止まってしまいます。
減量により咽頭部・首周りの脂肪を落とし狭くなった気道を広く
減量により内臓脂肪を減らし呼吸のポンプ筋である横隔膜の可動範囲を広げれば
睡眠時無呼吸症候群は改善します。
内臓脂肪と比較して咽頭部・首周りの脂肪は落ちにくいので
首の太い咽頭部が狭い方の場合は10%以上の減量が必要になります。
内臓脂肪の蓄積でポンプ筋の可動範囲が狭くなった方の場合は
5%の減量で改善が見られます。