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肥満に伴う月経異常・不妊症の原因と改善メカニズム

肥満が生理不順・不妊症の原因とは限りません。
しかし
太って生理不順になった
産後太って二人目がなかなか授からない場合は
肥満が生理不順・不妊症の大きな原因です。

160cm・56kgの時一人目を出産し
産後太りで66kgになったらなかなか二人目を授からない場合
肥満が最大の原因であることを疑う余地はありません。
治療のために薬を服用したり
不妊治療を行うことは大切です。

肥満が原因の生理不順・不妊症は
減量することは
薬を服用したり不妊治療を行うことよりも大切です。

なぜ肥満が生理不順・不妊症と合併しやすいか

なぜ減量する(やせる)と生理不順・不妊症が改善するか

内臓脂肪・皮下脂肪は脂肪をためるだけではなく
様々な生理活性物質を分泌しています。
生理不順・不妊症と関係の深い生理活性物質
①レプチン ②エストロゲン

レプチンは副腎や卵巣莢膜細胞に作用して
アンドロゲン(男性ホルモン)の産生を促進します。
この過剰な男性ホルモンが卵胞発育障害や無排卵を引き起こします。

皮下脂肪では男性ホルモンを基質として女性ホルモン(エストロゲン)を合成します。
多量のエストロゲンが視床下部⇒下垂体⇒卵巣系の機能を障害するので
卵巣での卵胞発育が阻害され生理不順や不妊症になります。

減量により内臓脂肪が減りレプチンの分泌量が減れば
副腎や卵巣への刺激が減り男性ホルモンの分泌も減り卵胞の発育がよくなります。

減量により男性ホルモンが減れば皮下脂肪でのエストロゲン合成が減り
エストロゲン濃度が正常になり視床下部⇒下垂体⇒卵胞系の機能が回復し
卵巣での卵胞発育がよくなります。

多くの方が減量により
月経周期と妊孕能が回復して頂いています。

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